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映画「GANTZ:O」(ガンツオー) ネタバレ感想 やっぱ…すっげえ…フルCGは…

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2016年10月14日公開

監督:川村泰

監督のその他作品(「魔法遣いに大切なこと」(CG担当)「エクスマキナ」(CGディレクター))

物語   :★★★★

映像   :★★★★

エログロ :★★★

2011年に実写版「GANTZ」が2部作で公開。

吉高由里子」「二宮和也」「松山ケンイチ」らがキャスティングされ、

話題を呼んだのは記憶に新しいですね。

 

今回はフルCGアニメーションだという事は知っていたので、

「何を今さらガンツって…。

フルCGは日本ではあんまウケねーんだよ」と

視聴前から心の中で星1を付けていました。。

しかもキャッチコピーが

「必ず、生きて帰る」っておい!ありきたりだよ!

「永遠の0」とキャッチコピー被ってんじゃん!

というかタイトルもなんか似てるじゃん!

絶対面白くないじゃん!

 

そんなふうに考えていた時期が私にもありました。

 

しかし、実際本編を見た私は

熱い手のひら返しをするのでありました。

早速あらすじから紹介していきます。

 

あらすじ

ある日、高校生である加藤は通り魔に襲われ刺し殺される。

しかし、死んだと思った加藤は謎のワンルームの何もない部屋で目を覚ます。

そこには、加藤のほかに美人なお姉さんレイカ、中年男性の鈴木、中学生男子の西がいた。

加藤は状況説明を求めるも、部屋にあった黒い球体に「ぬらりひょん」を倒せという指令が映し出され、別の場所に転送されてしまう。

転送された場所は、大阪の街だった。そこには異形の怪物達がひしめいていた。早速襲われ交戦するも、加藤達(東京組)の他に大阪組が転送されており、大阪組が怪物を倒してしまう。レイカからこの怪物たちを倒して得点を重ねなければゲームクリアが出来ず、解放されないという事を聞く。しかしレイカや鈴木は今回は大阪組に任せようと言う。

この怪物は一般人にも襲い掛かっており、正義感の強い加藤は命を顧みず救おうとする。

しかし、加藤は逆に怪物に追い詰められてしまい、窮地に陥るが大阪チームの少女「杏」に救われ、行動を共にすることとなる。

怪物のボス「ぬらりひょん」は恐ろしく強く、実戦経験豊富な大阪チームでも歯が立たず、全滅してしまう。残された東京組は加藤を筆頭にぬらりひょんに挑むのであった。

 

 

 

フルCGのクオリティが高い!

まず、CGがガンツのようなSFエログロな作品にはとてもハマっています。

暴力的、エロさが多いガンツには実写やアニメよりCGの方が

表現力に優れており、ガンツスーツの質感や、

怪物、武器に渡る全てが洗練されていて見応えがあります。

ただ、原作準拠でしょうがない話ではありますが、

今回ほとんど夜のシーンだけなんですよ。

ガンツスーツも黒、ずっと夜で暗い。

ブラック&ブラックで少し疲れました。

一応ネオンの光など煌びやかな部分もありましたが、

作品全体のイメージは暗いですね。

 

エログロ、特にグロは抑えめか…

個人的な所感ですが人間側がやられる時のグロ表現が薄い。

登場人物が削られており、死ぬ人間が少ないとい理由もあるのですが

アニメでも表現出来るような描写に留められている気もします。

確かに体が破裂したり、四肢が吹っ飛んだりのシーンはありますが、

グロさは薄いです。思わず目をそむけてしまうシーンはないです。

今回はグロはさておき、R指定を避けて間口を広めた結果でしょうから止む無しですが…。

 

 

敵サイド(特にぬらりひょん)の迫力は圧巻!

ぬらりひょんの不気味さは本当にCGならではのクオリティです。

あの肌の質感や、攻撃を避ける動きなど、どれをとっても

こちらに不安感しか与えません。さすがラスボス!

ぬらりひょんはあのフリーザ様並みに何度も変身するのですが、

変身の度に、不気味から絶望感にスイッチしていきます。

おじいさんや女体の集合体の時は本当に不気味です。得も言えぬ不安感が

こちらにまで伝わってきます。

 

 

 

芸能人による吹き替えという不安も払拭

話題呼びの為に素人同然の芸能人を吹き替えに充てて、

演技力の低さゆえに恐ろしい事になる事が多々あります。

今回も例に漏れず、ケンドーコバヤシレイザーラモンHG,RGが

キャスティングされています。

しかし、安心してください。今回は違和感が全くありません。

それ所が、関西弁の凄みが利いていてむしろうまいです。

 

ここで閑話休題ですが、

今まで私が見てきた中で芸能人の吹き替えで凄まじくレベルが低かった作品を紹介します。

 

その①

「TIME」

 

 

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シルヴィア・ワイス役

篠田麻里子さん

 

「ネエサマナラナントカシテクレルハズダワ」

 

劇場で見たときはあまりの棒読み感に全てのセリフがカタカナで頭に入ってきましたね…。

内容は面白かっただけに残念です。

 

 

②プロメテウス

 

 

 

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エリザベスショウ役

ネエ、キミハモウトモダチジャナイさん

 

こちらは先ほどの「TIME」より幾分か上手いです。

しかし、役者が30代の女性に対して、当時20歳前後の剛力さんの若い声は

余りにもミスマッチングで悪目立ちしてしまいましたね。

大人の事情もあるのかもしれませんが、誰も得しない結果となりました。

 

③WANTED

 

 

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ウェスリーギブソン

AIGOさん

 

もともと喋り方に特徴があります。そのままの喋り方で吹き替えをしてらっしゃるが為に違和感の塊のような事態になってしまっております。

お話が進むにつれてもうDAIGOさんをいじめないであげて!という気持ちになってきます。この吹替が原因でDAIGOさんの心には深い傷を負った事でしょう。南無三。

 

 

以上、記憶に残る吹き替え映画でした。

こうしてみるとけ「GANTZ:O」の芸能人声優は当たりだなと痛感します。まあガンツの場合は芸能人声優のキャラは主役を張ったキャラじゃないんですけどね。

 

総評

総合的にクオリティは非常に高いです。フルCGや題材が漫画という点からみて人を選ぶ映画ではありますが、老若男女誰が見てもある程度楽しめる内容だと思いますのでぜひ見てみてください。メガヒットこそしませんでしたが、見た人の記憶には必ず残るでしょう。

ぜひ別のアニメでもフルCGの作品をみてみたいですね。