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映画「貞子vs伽椰子」ネタバレ感想 カオス過ぎる展開wwww

映画「貞子vs伽椰子」ネタバレ感想 カオス過ぎる展開wwww

 

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2016年 6月18日公開

監督:白石晃士

監督のその他作品(「ノロイ」「口裂け女」「グロテスク」など)

ホラー ★

グロ  ★

ギャグ ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

 

ホラー映画の2大金字塔が遂に共演!

満を持して公開されたSFファンタジーギャグバトル映画ホラー映画。

笑いあり、笑いあり、笑いありの内容でした。

この映画の煽り文「日本ホラーの歴史を(色んな意味で)破壊する“最強のラスト”」は

伊達じゃありませんでしたね。

ホラーでこんなに笑ったのは初めてかもしれない…

この映画なら夜中の心霊スポットで見れる位、ホラー要素は薄いですね。

ホラーが苦手な方は騙されたと思って絶対見てほしい。違う意味で騙されます。

もういっそのこと「着信アリ」とか「仄暗い水の底から」とかも混ぜてどんなものが出来るか試してみようぜという気持ちになります。

 

 

 

 

 

↓以下ネタバレ含みます↓

 

あらすじ

 

偶然呪いのビデオを見てしまった女子大生のユリ(山本美月)

呪いのビデオを見ると2日後に必ず死ぬ。

一方女子高生のスズカ(玉城ティナ(カワイイイ))は入ったら呪われてしまうという

呪怨ハウスに足を踏み入れてしまう。

その2人を救うために現れた最強霊媒師ケイゾウ(安藤政信)と盲目の少女タマオ(菊地麻衣)。

ケイゾウが2人を救うために妙案を口にする。

その妙案とは

 

「貞子に呪われているユリは呪怨ハウスに足を踏み入れ伽椰子に呪われ、

伽椰子に呪われているスズカ(カワイイ)は呪いのビデオを見て貞子に呪われる」

 

呪いの食い合いであった。

 

「バケモンにはバケモンぶつけるんだよ!」←名言

 

こうして貞子と伽椰子の呪われた人間の取り合いが始まるのであった。

 

 

私はこの構図をみてふと思いました。

どっちが勝ってもおかしくない。ホコタテだ。矛盾だ。

例えるなら悟空vsベジータだと。

私の中に微かに残っていた幼心がくすぐられましたね。

 

映画はまず両者(貞子,伽椰子)のパフォーマンスタイムから始まります。

貞子は自殺や他殺、呪われた人の運命が見えざる手によって動かされるように殺していきます。設定が緻密ですね。

対する伽椰子は異次元に引き込んだり首を引っこ抜いたり物理的に殺していきます。設定というよりは見た目のインパクトですね。

お互いの特殊能力を余すこと無く観客に披露します。

 

言うなれば貞子は軍師石田三成

かたや伽椰子は武将派徳川家康

 

天下分け目の戦いですね。ドキドキします。

これ、本当に勝負は下駄を履くまでわかりません!

もうこの時点で視聴者はどちらを応援するか、はたまたどちらにもつかず

静観するか大まかには決まっていると思います!

どっちが勝っても負けて両者を称えてもスタンディングオベーションでしょう!

 

また、この両者を引き合わせたケイゾウとタマオ。いい味出てます。

構図は完全にブラックジャックピノコです。タマオが盲目で霊視が出来るというのが

厨二心をくすぐられます。貞子、伽椰子とどぎついキャラがいる中にケイゾウとタマオ、

もう和洋中全部乗せです。オールスターです。豪華すぎます!

そしてこのケイゾウが結構強い霊能力者なんです。

取り敢えず空中で指を振り回せば振り回せばなんでも除霊出来ます的な雰囲気を出しています。事実、伽椰子の愛息子「俊夫」を一度追い払っています。

意外に貞子、伽椰子除霊エンドか?と思いましたが、そこは空気を読むケイゾウ

「バケモンにはバケモンをぶつけんだよ!」と至高の名言をここで言います。

 

 

こうしてついに貞子と伽椰子は呪怨ハウスで激突します。

 

しかし、残念なことにこの映画の肝であるはずのバトル描写が非常に少ないんです。

 

具体的なバトル内容は

貞子→目力で伽椰子を爆発四散

伽椰子→ワンパターン戦法の異世界引きずり込み

だけなんです。。。

残念過ぎです。大味だな~と感じます。

時間にして3分そこらで接触は終わります。悲しいですね。

 

 

かと思いきや、呪怨ハウスを逃げ出したユリ、スズカを追って外に出てきます。

井戸の中にいるユリを我先にと貞子、伽椰子は急いで追いかけます。

外で這いつくばってる伽椰子は新鮮!ステキ!

 

そ し て

 

 

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文字通りの激突(物理)

 

か    ら    の

 

 

 

貞子と伽椰子が複合モンスターとなり幕引きです。

 

あまりの衝撃的な出来事に私は茫然自失となり

意識を取り戻した時には大粒の涙が頬を伝っていました。

 

監督のこの作品に対してのファンサービスが素晴らしい。

VIVA白石監督、FOREVER白石監督!

貞子派、伽椰子派どちらも傷つかない優しい世界!

 

 

 

総評

この映画の結末を誰が予想できたであろうか。

それほど貞子と伽椰子は個性が強く、両者の激突というのは異色のMIXで

どんな化学反応が起こるかわからないブラックボックスなのだ。

今回の化学反応の結果は「SFファンタジーギャグバトル」であったが

色んな複合を試せば意外に傑作が生まれるかもしれない。

 

 

 

 

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