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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。―あえて1990年版のネタバレ感想をレビュー―

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【公開時期】1990年放映

【監督】スティーブンキング

【ジャンル】SFホラー青春ハイセンスギャグピエロアドベンチャー

 

今、話題沸騰の公開中映画「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」の
リメイク元となる本作。最近テレビのCMや広告でよく目にしますよね。
ピエロ+ホラー要素とか、もうね…小便ちびるレベルのホラー作だと思っていました。

本作を見終わるまでは…

一言でいうと、笑いあり!涙あり!おっちょこちょいなピエロが大活躍するSFホラー青春ハイセンスギャグピエロアドベンチャー!って感じです。詰め込みすぎて、おなかいっぱいになります。

 

簡単なあらすじ

ロリコンピエロ「ペニー・ワイズ」はアメリカのとある街、デニーを巣窟としていた。ペニー・ワイズの好物は恐怖で身の引き締まった子供の肉。
子供の前に現れては、恐怖のどん底に陥れてその身を喰らう。
主人公「ビル」率いる仲良し7人グループも、ペニー・ワイズの標的となるが、
パチンコ玉をぶつけたり、薬を吹き付けたりと割と物理的な大暴れで撃退する。
ペニー・ワイズの事を「IT」と名付け、7人は誓う。
「またITが現れたら、再び集結してボコボコにしてやろう」と。
時は経ち、30年後、ビルは7人グループの一人から連絡を受ける。
「ITが街に現れた」と。
大人になった7人は再び集結してITに立ち向かう。


感想

前半の子供時代回想パート、後半の大人パートで大きく印象が変わります。

 

前半

ピエロの恰好をしたお化けが子供を追い詰めていくその様はまさにホラーであり狂気であり、ペニーワイズというキャラクターに恐怖心を覚えました。

 

やっぱりピエロって怖いです。このピエロの「ペニー・ワイズ」、子供にしか見えないんです。子供の頃に、大人には分からない、自分だけが怖い物って有りましたよね。本作はそれを上手く表現しています。

 

ペニーワイズさんのご尊顔、及び出現方法

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子供の頃に見たらトラウマものですね…

ペニー・ワイズさんって実は案外弱いんです。

恐怖していない子供には何もできないみたいで、何とか怖がらせようとします。

その姿、茶目っ気があって可愛い。

 

青春要素

いじめっ子や、ペニーワイズに立ち向かう仲良しグループ7人の友情がホラー映画の要素に一つとしてすごくいい味を出しています。
途中、「あれ?ホラー映画見てるんだよね?スタンドバイミーみてるみたいだな…」という気持ちになります。
ホラー映画=じめっとしてる、薄暗い、という先入観が私の中にあったので、スタンドバイミーのような青春時代のキラキラしたシーン等を見ると独特で引き込まれます。


仲良し7人グループが結束してペニーワイズをやっつけに、地下下水道へ向かうのですが、

ペニー・ワイズに衝撃に事実発覚

 

なんと、物理攻撃が効くのです



この辺から本作がSFハイセンスギャグ映画になってしまいます。
具体的に子供たちがどんな攻撃をしたかというと

 

過呼吸の時に使うクスリを「くらえ!酸の雨だ!」といって吹きかける
 →CRITICAL HIT!!  顔が溶ける

 

パチンコ+銀の玉でペニーワイズの頭を打ち抜く
 →FATAL HIT!!  頭部の部位破壊成功

 

たまらずペニーワイズは割とライダーキックばりの前方宙返りをかまして小さい穴に入り込み逃走します。

 

ペニーワイズ弱い…

 

後半

後半はみなくていいかもしれません。

積み上げてきたホラー要素をぶっ壊してきます。

というか最終局面でピエロはもう出てきません。



ITの正体はエイリアンみたいな巨大クモでした

 

クモ?え?ピエロ?という感じになり 

空いた口が塞がりませんでした。



最終局面は物理戦に発展します。

クモの発する光を見ると精神攻撃を受けて精神崩壊してしまうのですが、

  

仲間の一人が誤って光を見てしまいます。

 

それを助けにいこうとした仲間が「光を見るな!」ってな感じで

駆けつけて、巻き添えで光を見てしまいます。

 

それを助けに行こうとした仲間が「光を見るな!」ってな感じで

駆けつけて、巻き添えで光を見てしまいます。

 

そして3人仲良く棒立ちするという…

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コチラが実際のシーン

これはさすがに・・・「えぇっ…」て感じです。

 

そしてなんだかんだでクモを追い詰めて

最終的に素手で倒します。

完全に物理攻撃です。ありがとうございました

 

 

最後のシーンでは主人公であるビルが颯爽と街を自転車で駆け抜けるのですが

その自転車の乗り方が凄く、本作、一番衝撃的でした。

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なんちゅう乗り方してるんだ…

 

 

総評

前半と後半で大きく評価が変わる作品でした。

後半のトンデモ展開はウーンっといった感じです。

 

しかしペニー・ワイズというキャラクターはすさまじく衝撃的です。

動きや言動、装備アイテムなどかなりコミカルですが、

結構トラウマになるレベルの不気味さを醸し出しています。

出現の仕方が、神出鬼没です。家にいても外にいても油断が出来ません。

こういう系って、見終わった後も「自分の周りでもひょこっと現れるんじゃないか…」と尾をひいて怖くなります。

 

小説版ではまた違った内容で面白いと風のうわさを聞いているので、

今度は小説を読もうと思います。

 

 

 

IT〈1〉 (文春文庫)

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イット (字幕版)

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