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地上波「言の葉の庭」感想ネタバレ 君の名は。地上波初放送記念 ここまで良作だとは思わなかった!

地上波「言の葉の庭」感想ネタバレ 君の名は。地上波初放送記念 大人なストーリーに雨が降る!

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言の葉の庭』は、新海誠監督のアニメーション映画。2013年5月31日公開。 ウィキペディア
 
公開日: 2013年5月31日 (日本)
音楽: 柏大輔
キャスト: 乱崎優歌、 入野自由、 平野 文、 小松未可子、 潘めぐみ、 井上優、 さらに表示

地上波放送日:2018年1月3日
 

 

 

nastokyo2017.hatenablog.com

 

 

はじめに

ついに!地上波に「君の名は。」が放送決まりましたね~しかも今夜。(2018/01/03現在)君の名は。はブルーレイも予約購入していましたが、今回の感想PICKSの「言の葉の庭」は、まだ観れていなかったのですが個人的には映画レビューアプリケーション「フィルマークス」にてずっと見たい!にマークしていた作品でもありました。夜中に寝正月を過ごしていましたが、実は昨日も新海誠の「君の名は。」地上波初放送記念として連夜放送予定なのは把握しており、新海誠作品は実は「君の名は。」しか見たことがなくここぞとばかりに見てやろうと注目していました。1日目?の秒速5センチメールと星を追う子供に関しては、リアルタイムでTVに張り付いていましたが、つい眠気が分速5センチメールくらいでやってきたせいか眠りに落ちてしまい星を追えず寝てしまいました。そんな中2日目の「言の葉の庭」は、内容も個人的にかなり好きな世界観で45分という短編なのか長編アニメーションなのか?分からずも見惚れてしまい、すぐに終わりました。雨なんて止まなければいいのに!!まさにこの感じを味わえました。それでは、あらすじからどうぞ。

 

 

※以下、ネタバレ含みます。

 

 

あらすじ

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靴職人を夢見る高校生の孝雄と孤独感に苛まれ心を病んだ女性教師の雪野。雨の日には庭園で靴を描いている孝雄と雨の日には庭園に行き時間を過ごす雪野。梅雨の間、偶然に会うようになった二人はお互いのことを知り惹かれあう。現代の都内の男子高校生と女性教師雪野の不器用な恋を描く。昼間から発泡酒を片手にチョコを食べている雪野が一人でベンチで雨宿りしているところに、午前中の学校をサボり同じくベンチに雨宿りしに来る孝雄。二人は会話をする仲になるが話しているうちにお互い雨の日にしか”この場所”に来ないことが分かる。そんな二人は気が付けば雨を待っていた・・・

 

 

-----舞台設定が新宿ですねー。新海誠監督と言えば、新宿のイメージありますね。「君の名は。」でも四ツ谷新宿がメインで背景になっていましたし、なによりこのリアルなデジタルグラフィックが良い!特に今作は君の名は。とは違った大人で哀しい哀愁漂う異空間をこのベンチで上手く表現していたなという印象。

 

 

 

登場人物(声優)の紹介

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秋月孝雄 (声優:入野自由

靴職人を夢見る15歳の高校1年生。梅雨入り時期の雨の日は授業をサボって庭園に雨宿りに来る。雨の日にいつも会う名前も年齢も知らない彼女に恋をする生真面目な少年。

 

 

 

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雪野由香里 (声優:花澤香菜

古典の高校教師。学校では生徒から精神的に追い込まれ、雪野のことは誰も信じようとしない。一人で歩けない状態に陥り味覚障害を患う。唯一の連絡相手として、元交際相手と電話するもどれも本心からではない当たり障りのない返事ばかり。本当の意味で雪野を癒す幸せとは何なのかわからずに毎日ベンチにいた。

 

 

 

 

気になるストーリー

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いつものように雨の日の会社を欠勤していると思い込んでいた孝雄は、ある日学校で噂を耳にしてしまい、雪野が在学中の高校教師だと知る。そこで耳に挟んだ噂はどれも雪野を傷つけてしまう内容ばかり。そんな雪野を思うも梅雨は明けてきます。雨が降らないと二人は会えなくなると思うほど思いは強くなり、孝雄は噂の本当のことを確かめるために、3年生の教室まで1人で乗り込むが、数人の上級生たちにあしらわれます。高揚した気持ちを抑えれず孝雄は拳を握りしめ一人で立ち向かうが、顔は絆創膏だらけになります。その後二人は再会し、孝雄の顔を見た雪野は全てを話します。そうして二人が打ち解けたころ、嵐が庭園に吹き荒れ二人は先生の家に。二人で一緒にオムライスを作り、コーヒーで一服しながら互いに幸せを感じた瞬間。「好きなんだと思う」孝雄が雪野に告白します。しかし雪野は実家の四国に引っ越してしまうことを伝え、15歳の孝雄は部屋を飛び出し帰ってしまいます。そして感動のラスト、抑え込んだ気持ちを飲み込み決意した雪野は裸足のまま後を追いかけ、まだマンションの階段で雨宿りしていた孝雄に追いつきます。孝雄は雪野に向かって他の生徒同様に隠されていた事実を感情のまま雪野に強くぶつけます。そこで涙した雪野は孝雄を抱きしめラストを迎えます。

 

 

-----今まで書いてきたレビューの中でも、ダントツ雰囲気が理解、解釈させる究極のストーリ観になっています。これほど文章にしづらい作品も久々に更新しました。もっと注目されてもよかったんじゃないかと思う作品の1つです。思わず梅雨のシーズンが楽しみになってしまいます。誰もが経験する15歳の青春をこんな哀しく人間らしい表現で、たった46分という限られた時間の短さでテーマ通りの、愛に至る以前の孤独──。万葉集の一篇から始まる“孤悲(こい)”の物語をしっかりと詰め込み描ききった素晴らしい作品だと感じ取れました。

 

 

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